概要
実習を通じて実体験
創造的人間の育成を支援する
工学部に入学した全学科の1年生(約580名)に対して,共通プログラムでの「ものづくり実習教育」を実施しています。初等・中等教育でのものづくり教育時間への配分が減少し,ものづくり経験の少ない学生が増える中,工学部生として必要な基礎知識・技術の習得を目標としています。
学生は5学科混成の8人で一つの班となり、前期・後期を通して週1回(5,6,7時限)の実習を行います。この1年間の実習は「ロボット」をテーマに3つのターム(「知る」「作る」「創る』)に分けて実習を進めます。
1年間の成果発表の場として班対抗のロボットコンテストを開催しています。
一連の過程を通して、各学科に共通するものづくりの楽しさ、ものづくりに必要とされる知識、班での活動を通じて役割分担・リーダーシップなどのチームワークに必要な力を身につけてもらいます。また、学科を超えた学生交流を促すとともに、受講生自身の特性と将来の展望を考える契機となっています。
知る
第1ターム
-メカトロニクス学習教材による機械,電子回路基礎実習
ブレッドボードによるデジタル回路実習(発振回路・加算回路・モータ駆動回路など)
ロボット教材(Arduino-Shield-Bot)によるセンサー,プログラミング基礎実習
作る
第2ターム
-マイコン実習基板製作を通した部品加工技術実習
電子基板・回路の作製
基板のはんだ付け,樹脂材料への穴あけ加工
平面加工技術基礎,立体加工技術基礎
筐体,スペーサ,オブジェクト作製
計測,制御技術基礎
センシング基礎,各種センサーの取付け,動作手法(プログラミング)
駆動技術基礎
ギア,ボールジョイント取付け,動作手法(プログラミング)
基板製作実習
ボール盤(左),オリジナル電子基板(中央),はんだごて(右)
ロボット製作実習
卓上旋盤(左),卓上フライス盤(右)
オリジナルロボット(中央)
創る
第3ターム
-ロボットコンテスト参加に向けた創作実習
情報収集,設計,資材調達
製作実習
ロボットコンテストとグループ評価,自己評価
<コンテストテーマ(平成29年度)>
自動車教習所で仮免許を取得しよう、ロボットリレー競走、玉入れ、ロボットバトル、
木登り競走、ロボットバイアスロン、チームでトレジャーハンティング、
単線列車で行こう!Exp.、風船割りロボット
平成19年度 ロボットコンテスト風景