前期の工学基礎実習と同様の班とグループに別れ、右の写真に示したテキストにしたがって、はじめは下記の4つの実習テーマを各グループでローテーションで実習を行う。その後、班で希望のコンテストテーマに分かれて、テーマごとのロボット製作実習を行い、最後は工学部1年生全員でロボットコンテストを行う。
また、それまでの実習は前期同様に全体を力学波動の各曜日のクラス(1+2,3+4,5+6,7+8)のペアで実習クラスを構成し、1+2クラスは月曜日に実習を実施、3+4クラスは火曜日に実習を実施、5+6クラスは水曜日に実習を実施、7+8クラスは金曜日に実習を実施する。
Hama-Bot製作実習(4週間)
BS2制御用の基板(Hamaボード)を搭載したオリジナルロボット(Hama-Bot)の製作実習
1週目:Hama-Bot製作実習1 -シャーシの組立て(平面加工、立体加工)-
Hama-Botのシャーシをアルミニウム製の丸棒や板から製作する。
機械(卓上旋盤や卓上フライス盤など)や手作業(ノギスによる採寸、ハイトゲージを使ったケガキ、アルミ板の切断・曲げ加工)による加工をすることで、機械加工における基本を理解する。
ハイトゲージを使ったケガキ作業
卓上旋盤による加工
卓上フライス盤による加工
2週目:Hama-Bot製作実習2 -触覚センサの作製とプログラミング-
Hama-Botに取り付ける触覚センサをピアノ線でペンチなどを使用して曲げて作製する。作製した触覚センサをHamaボードのブレッドボード上に取り付け、電子回路を組み立てる。
触覚センサが物体に触れたら、LEDが点灯するプログラムを作成する。
実習風景(プログラミング作業)
3週目:Hama-Bot製作実習3 -駆動系部品の組み立て-
Hama-Botに取り付ける駆動系部品(DCモータ、ギアボックスなど)を組み立てる。DCモータ、ギアの歯車の特性を理解する。Hamaボードのブレッドボード上にモータ駆動用の電子回路を組み立てる。
BS2でモータ駆動用ICを制御し、DCモータを動かすプログラムを作成する。
実習風景 (リード線のはんだ付作業)
4週目:Hama-Bot製作実習4 -Hama-Bot仕上げ-
Hama-Bot各部品を組み立て、Hama-Botを一人1台完成させる。
Hama-Botの動作確認(直線・回転走行、障害物回避走行)を行う。
発展課題でフォトセンサを用いた光追随走行、赤外線センサを用いた障害物回避走行などを行うこともできる。
組み立て作業
穴あけの修正作業
プログラミング作業
Hama-Botの動作確認
コンテスト用実習(8週間)
これまでの前後期実習で習得した知識・技術を応用し、「工夫する力」や新たなものをつくりだす「創造力」を養う実習。
班ごとに1つの目標に向かってコンテスト作品を制作することにより、「協力する力」を養う。
チームワークを通じで、役割分担・リーダーシップなど、自身の置かれた立場で「何をなすべきかを見出す力」、他人との「調整能力」を向上させる。
ロボットコンテスト
静岡大学工学部1年生全員(約560名)が、1年間のものづくり実習の成果として最後の2ヶ月をかけて製作した作品を競う。いずれのコンテスト作品もBS2による制御等の自律型とする(人間が操作できるのはスタート・ストップのみでリモコン操作等は不可)。
ロボットコンテスト開会式風景
ロボットバトルコンテスト風景
玉入れロボコンテスト風景
迷路通り抜け競争コンテスト風景
風船割りロボットコンテスト風景